(1)一般的事項 |
ア |
公園を新たに配置する場合は周辺に交番・駐在所、子ども110番の家等があり、沿道や周囲の住宅からの目が期待できる位置に配置することが望ましい。 |
イ |
公園の計画時点から住民参加により住民に愛される魅力的な公園づくりをすすめるとともに、公園によっては時間を限った出入り制限も検討する。 |
ウ |
維持管理活動に周辺住民が積極的に参加できるように、利用や管理について話し合う機会を設けるなど住民参加の方法を工夫する。 |
エ |
公園サポーター(注1)に防犯にも留意した活動を求めるなど、日常から住民の目が注がれている公園であることをアピールする。 |
(2)個別事項 |
ア |
外周部の植栽は、車上からでも見通しが確保できるよう高木と低木をバランスよく配置するとともに、下枝の剪定を行うよう留意する。 |
イ |
大規模公園(注2)では、緑の量を増やすだけではなく樹種などの緑んぼ質や植樹する位置など死角をつくらない配置方法にも留意する。 |
ウ |
災害時に避難でき、周囲を常緑樹で囲むことが求められている防災公園にあっても、できる限り周辺からの見通し確保に留意する。 |
エ |
駐車場は、周辺からの見通しが確保される位置に計画する。 |
オ |
遊具の設置は、大規模公園ではその遊具周辺から見通しを、その他の公園では道路や住居等からの見通しが確保できるようその種類や配置に留意する。 |
カ |
便所の出入口は二方向とし、周囲から見通しと手洗い場の可視性を高めるとともに、防犯ベルや赤色灯などの警報装置を各個室に設置する。夜間も利用可能な便所については、人の顔、行動を明確に選別できる程度以上の照度(注3)を確保する。 |
キ |
生活・通学路として利用される園路においては、園路からの見通しを確保するとともに、防犯灯・照明灯により夜間の人の行動を視認できる程度の照度(注4)を確保する。 |
ク |
公園内には防犯ベルや赤色灯などの警報装置が設置されていることが望ましい。 |
ケ |
公園は隣接する建物への侵入経路となる場合があることから境界部に近づきにくい植栽を配置したり乗り越えにくい柵を巡らすなど侵入対策に留意する。 |
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注1 |
「公園サポーター」とは、公園周辺にお住まいの人々などのうち、公園の定期的な巡回や公園に関する情報収集を通して管理者に異常等を連絡していただく方々をいう。 |
注2 |
「大規模公園」とはおおむね10ha以上の規模の公園をいう。 |
注3 |
「人の顔、行動を明確に選別できる程度以上の照度」とは10m先の人の顔および行動が明確に選別でき、誰であるか明確にわかる程度以上の照度をいい、平均水平面照度がおおむね50ルクス以上のものをいう。
※平均水平面照度とは床面または地面における平均照度をいう |
注4 |
「人の行動が視認できる程度以上の照度」とは4m先の人の挙動、姿勢等が選別できる程度以上の照度をいい、平均水平面照度おおむね3ルクス以上のものをいう。 |
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